〔インサイト〕金現物、上昇=世界的な景気後退懸念で(3日)
2019年6月3日
欧州時間3日朝の金現物相場は上昇し、2カ月超ぶりの高値を付けた。米中貿易摩擦の激化や米国がメキシコからの全輸入品に関税を課すと表明したことを受けて、世界的な景気後退への懸念が増大し、投資家は安全資産の金に資金を移した。 金現物は0627GMT(日本時間午後3時27分)時点で、0.5%高の1オンス=1311.24ドル。 SPIアセット・マネジメントのスティーブン・イネス氏は「伝統的な安全資産でのヘッジが活発化している」と述べた。 米中貿易摩擦の懸念が増したことを受けて、米株式先物、アジア株、原油価格は3日、数カ月ぶりの安値に沈んだ。 米中は週末、貿易、技術などをめぐり対立し、両国間の緊張は高まった。 世界経済の低調な見通しを受けて、トレーダーは米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが意外に早く行われるとみている。(ロイター時事)
[時事通信社]
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