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〔インサイト〕金現物、上昇=景気後退懸念(29日)

2019年8月29日

 欧州時間29日朝の金現物相場は上昇。トレーダーらは、最近の激しい米中貿易戦争や、世界の中央銀行の政策金利に関する方向性に注目しており、リセッション(景気後退)に対する懸念からリスク選好意欲が後退した。  金現物は0754GMT(日本時間午後4時54分)時点で、0.3%高の1オンス=1542.77ドル。  ABCブリオンのグローバル・ゼネラルマネジャー、ニコラス・フラペル氏は「この数日間でトランプ米大統領が考えや発言を変えたため、貿易摩擦が激化し、中国が柔軟性を失う公算が大きいとの見方から金相場は値を上げている」と指摘した。  トランプ政権は28日、総額3000億ドルの中国製品に対する関税率を5%引き上げて15%とし、9月1日と12月15日に発動すると正式に発表した。(ロイター時事)

[時事通信社]
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