〔インサイト〕金現物、小安い=米中貿易摩擦激化懸念が軟化(30日)
2019年9月30日
30日の金現物相場は小安い。米国は中国企業の米株式市場への上場廃止を現時点では計画していないとの報道を受け、米中貿易摩擦の激化懸念が和らぎ、ドル高になったことに圧迫された。 金現物は0649GMT(日本時間午後3時49分)時点で、0.4%安のオンス当たり1490.50ドル。前営業日は1486.60ドルと、18日以来の安値を付けた。 米ブルームバーグ通信は28日、米財務省報道官の話として、ホワイトハウスは現時点で中国企業の米株式市場からの上場廃止を検討していないと伝えた。ロイター通信は前日、米政権が上場廃止を検討していると報じ、貿易戦争長期化への懸念を高めていた。 アクシトレーダーの市場ストラテジスト、スチーブン・イネス氏は「貿易戦争に関する報道をめぐり、一部混乱がある」と指摘。「こうした場合、投資家は株式のポジションを債券に乗り換える」と述べた上で、これによりドル高が進行し、ドル建ての金が割高になったと分析した。
[時事通信社]
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