〔NY金〕10日続伸=再び約7年ぶり高値更新(7日)
2020年1月7日
【ニューヨーク時事】7日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、利益確定の売りが先行したものの、中東情勢をめぐるリスク警戒感などを背景に10営業日続伸した。2月物の清算値は前日比5.50ドル(0.35%)高の1オンス=1574.30ドルと、前日に続き、中心限月として2013年4月初旬以来約7年ぶりの高値を更新した。
米軍によるイラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害を契機としたリスク回避姿勢がやや後退。「有事の買い」が台頭し約7年ぶりの高値を付けた前日の反動や、米・イランの緊張が直ちにエスカレートする兆しがないとの見方を背景に、未明から早朝にかけては利益確定の売りが先行した。ただ、売り一巡後はプラス圏に浮上。中東情勢の先行きに根強い警戒感を持つ向きが買い地合いを支え、終盤に一時1574.90ドルを付けた。
米連邦準備制度理事会(FRB)が当面の政策金利据え置き方針で一致していることも金利を生まない資産である金塊の支援要因となっており、FRBが金融引き締めに転じるまでは押し目を拾う相場が当面続くと指摘する声もあった。
金塊現物相場は午後1時31分現在、4.635ドル高の1572.235ドル。
[時事通信社]
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