〔NY金〕続落(3日)
2020年2月3日
【ニューヨーク時事】週明け3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、新型肺炎の拡大による過度のリスク警戒姿勢が後退する中、金売りが優勢となり、続落した。中心限月4月物の清算値は前週末比5.50ドル(0.35%)安の1オンス=1582.40ドル。
中国人民銀行(中央銀行)は3日、公開市場操作で1兆2000億元(約19兆円)規模の流動性を市場に供給した。新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する中、中国政府が金融市場の混乱を抑えるための対策を講じたことを受けて、リスク選好意欲が改善。米サプライ管理協会(ISM)が午前に発表した1月の製造業景況指数が50.9と、景気拡大と縮小の節目とされる50を半年ぶりに超えたことも投資家の安心材料となった。「安全資産」としての金の魅力が後退する中、利益確定やポジション調整の売りが優勢となり、相場は一時1573.20ドルまで下落した。
外国為替市場ではドルが対ユーロで堅調に推移。ドル建てで取引される金に割高感が生じたことも、金売りにつながった。
金塊現物相場は午後1時45分現在、8.365ドル安の1577.500ドル。
[時事通信社]
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