〔NY金〕大幅続伸=米緊急利下げで買い活発化(3日)
2020年3月3日
【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による緊急利下げ後に買いが活発化し、大幅続伸した。中心限月4月物の清算値は前日比49.60ドル(3.11%)高の1オンス=1644.40ドル。
FRBはこの日、臨時の連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利の0.5%引き下げを決定。新型コロナウイルスの世界的な拡大を受け、動揺が続く金融市場の沈静化を図った。3日早朝には、日米欧の先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁が緊急電話会議を行い、新型コロナ対策で協調する姿勢を示したものの、市場はほとんど反応していなかった。
米東部時間午前10時にFRBの決定が報じられると、市場はいったん株買いで反応。しかし、「新型コロナのリスクを想定以上に重くみているもよう」(エコノミスト)との見方などが浮上し、その後は一転してリスク警戒の流れが加速した。こうした中、安全資産とされる金塊相場は急伸、午後には一時1650.50ドルの高値を付けた。
金塊現物相場は午後1時35分現在、50.770ドル高の1642.800ドル。
[時事通信社]
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