〔NY金〕続落=中国の景況感改善でリスク回避後退(31日)
2020年3月31日
【ニューヨーク時事】31日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、中国の景況感の大幅改善を背景に投資家のリスク回避姿勢が後退し、続落した。中心限月6月物の清算値は前日比46.60ドル(2.84%)安の1オンス=1596.60ドル。
中国国家統計局が31日発表した3月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は前月比16.3ポイント上昇の52.0。新型コロナウイルスの感染拡大で過去最低となった2月(35.7)から大幅に回復し、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を3カ月ぶりに上回った。
また、外国為替市場では、海外市場でドル買いが進んだ流れを引き継ぎ、主要通貨に対するドル高が進行。ドル建て商品の割高感が強まったことも金塊相場の圧迫要因となった。
さらに、ロシア中央銀行が4月1日から金の購入を中止すると報じられ、地合いが弱まった。
ただ、世界的な新型コロナの感染拡大には歯止めが掛かっていない。経済活動の長期的な停滞に伴う景気悪化懸念を背景に、安全資産である金への需要は底堅く、下値を支えている。
金塊現物相場は午後3時1分現在、33.495ドル安の1584.845ドル。
[時事通信社]
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