〔NY金〕続伸=米中対立激化への警戒感で(29日)
2020年5月29日
【ニューヨーク時事】週末29日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米中対立激化への警戒感を背景に続伸した。中心限月8月物の清算値は前日比23.40ドル(1.35%)高の1オンス=1751.70ドル。月間ベースでは約3%高。
中国の全国人民代表大会(全人代)は前日、香港統制を強化する「国家安全法」の導入方針を採択。これを受け、トランプ米大統領は29日の清算値確定後に記者会見し、香港の特別な地位剥奪に向けたプロセスを開始するなどと発表した。
米中関係の悪化は必至で、安全資産とされる金塊の需要は高まっている。米商務省が朝方発表した4月の米個人消費支出(PCE)やミシガン大学発表の5月の消費者景況感指数などの経済指標も軒並み軟調で、金相場を下支えした。
金塊現物相場は午後3時17分現在、18.470ドル高の1731.215ドル。
[時事通信社]
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