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〔NY金〕ほぼ横ばい=抗議デモ、米中対立に警戒感(1日)

2020年6月1日

 【ニューヨーク時事】週明け1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、白人警官による黒人拘束死事件をきっかけに全米に広がった抗議デモや、米中対立激化への警戒感が高まる中、ほぼ横ばいとなった。中心限月8月物の清算値は前週末比1.40ドル(0.08%)安の1オンス=1750.30ドル。  米ミネソタ州で黒人男性が白人警官に押さえ付けられて死亡する事件が起き、抗議デモが全米に拡大。一部は暴徒化し、放火や略奪が相次いだ。経済的な影響のほか、デモ参加に伴う新型コロナウイルスの感染拡大も懸念されている。  また、トランプ米大統領は先週末5月29日、中国の香港統制を強化する「国家安全法」導入への対抗措置を発表。香港に認めてきた優遇措置の撤廃に加え、世界保健機関(WHO)脱退の意向も表明した。  これらを背景に、安全資産とされる金塊の需要は底堅く、金相場は下げ渋った。一方、新型コロナで停滞した経済活動を再開する動きが広がっていることは、相場の重しとなった。  金塊現物相場は午後2時35分現在、7.090ドル高の1738.305ドル。

[時事通信社]
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