〔NY金〕4日ぶり反落(1日)
2020年7月1日
【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米製造業景況指数の改善を受けて売りが優勢となり、4日ぶりに反落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比20.60ドル(1.14%)安の1オンス=1779.90ドル。
新型コロナウイルスの感染再拡大に対する懸念などを背景に、前日は約8年9カ月ぶりの高水準で清算値を確定。その後も安全資産とされる金塊買いは続き、1日未明の時間帯には一時1807.70ドルの高値を付けたが、あと利食い売りの台頭でマイナス圏に転落した。
こうした中、米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が早朝に発表した6月の民間就業者数(季節調整済み)は前月比236万9000人増となり、市場予想(300万人増=ロイター通信調べ)には届かなかったものの、5月実績が大幅に上方改定された。さらに、米サプライ管理協会(ISM)が発表した6月の製造業景況指数は52.6と、景気拡大・縮小の節目を4カ月ぶりに回復。市場予想も上回る良好な内容だったことから、利益確定の動きが加速し、相場は下げ幅を拡大した。 金塊現物相場は午後1時47分現在、13.435ドル安の1768.245ドル。
[時事通信社]
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