〔NY石油〕WTI、3日続伸(4日)
2020年8月4日
【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米追加経済対策への期待と製造業指標の改善を背景に買いが優勢となり、3営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物清算値(終値に相当)は、前日比0.69ドル(1.68%)高の1バレル=41.70ドル。10月物の清算値は0.60ドル高の41.91ドル。
トランプ米政権と議会与野党による新型コロナウイルス感染拡大を受けた追加経済対策の協議が進展するとの楽観的な見方が一部で浮上。民主党のシューマー上院院内総務はムニューシン米財務長官らとの協議の後、「多く点で意見に隔たりがあるが、正しい方向に動きだしている」と述べたと伝わった。これを受けて、景気回復失速への懸念がやや後退し、投資家のリスク回避姿勢が若干緩んだ。
米商務省が朝方発表し6月の製造業受注が前月比6.2%増と、市場予想(ロイター通信調べ)の5.0%増を上回ったことも支援材料。原油相場は朝方軟調に推移していたが、指標発表をきっかけに一段高となり、一時42.08ドルまで上昇した。
▽ガソリン=続伸。中心限月9月物の清算値は0.12セント高の1ガロン=121.43セント。
▽ヒーティングオイル=続伸。9月物の清算値は1.75セント高の1ガロン=125.84セント。
[時事通信社]
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