〔NY金〕3日続伸(3日)
2020年12月3日
【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は米追加経済対策の成立をにらんだインフレヘッジ目的の買いが優勢となり、3営業日続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比10.90ドル(0.60%)高の1オンス=1841.10ドル。
新型コロナウイルス危機対応の追加経済対策をめぐる米与野党の溝は依然として埋まっていないものの、超党派グループが提示した9080億ドル規模の救済案を軸に、いずれまとまるのではないかとの楽観的な見方が台頭。新たな財政出動によって将来的に物価上昇圧力が高まるとの思惑から、ヘッジ目的での金塊買いが膨らんだ。
この日朝発表された米経済指標はまずまずの内容で、相場は午前に一時マイナス圏に転落。最新週の新規失業保険申請件数が3週ぶりに減少したほか、11月の米サプライ管理協会(ISM)サービス業購買担当者景況指数(PMI)も5カ月連続で好不況の節目である50を上回り、安全資産としての需要を下押しした。ただ、経済対策協議の進展を伝える共和党上院トップの発言が報じられたほか、外国為替市場でのドル安・ユーロ高の進行などが追い風となり、その後は再び堅調に転じた。
金塊現物相場は午後1時半現在、9.950ドル高の1837.845ドル。
[時事通信社]
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