〔NY金〕3日ぶり反落=2週間ぶり安値(2日)
2021年2月2日
【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル買い進行に伴う割高感や世界的な株価上昇に圧迫され、3営業日ぶりに反落した。4月物の清算値(終値に相当)は前日比30.50ドル(1.64%)安の1オンス=1833.40ドルとなり、中心限月としては約2週間ぶりの低水準に沈んだ。
この日発表された2020年のユーロ圏実質GDP(域内総生産)速報値は、季節調整済みで前年比6.8%減少し、7年ぶりのマイナス成長となった。10~12月期のGDPは市場予想ほど悪くなかったものの、ロックダウン(都市封鎖)の延長や新型コロナウイルスワクチン普及の遅れを懸念し、未明の外国為替市場ではユーロ売り・ドル買いが活発化。これを受け、ドル建てで取引される商品の割高感が意識され、金塊相場はじりじりと下落した。
また、バイデン米政権による追加経済対策への根強い期待を背景に世界的に株価が上昇したことも、安全資産とされる金塊の下押し圧力となった。
金塊現物相場は午後1時31分現在、25.635ドル安の1833.445ドル。
[時事通信社]
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