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〔NY金〕5日続落(1日)

2021年3月1日

 【ニューヨーク時事】週明け1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の上昇一服などを受けた買いが先行したものの、株高などを眺めたリスク選好の動きを背景に売りに押され、5営業日続落した。4月物の清算値(終値に相当)は前週末比5.80ドル(0.34%)安の1オンス=1723.00ドルと、中心限月ベースで昨年6月以来約9カ月ぶりの安値水準となった。  米長期金利は先週、一時1.6%台まで上昇した後、1.4%台で推移している。これを受けて、金利を生まない資産である金への売り圧力が後退。米議会下院が27日、追加経済対策法案を可決し、早期成立への期待が広がる中、インフレヘッジとしての金買いも一時見られた。ただ、買い一巡後は売り優勢となり、マイナス圏に値を消す展開となった。  米食品医薬品局(FDA)は27日、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンに緊急使用を許可を出した。早期の経済正常化に向けた楽観的な見方が台頭し、安全資産としての金需要を圧迫。外国為替市場で、ドル高・ユーロ安が進行し、ドル建てで取引される金に割高感が生じたことも上値を抑えた。  金塊現物相場は午後1時31分現在、1オンス=1725.613ドル。

[時事通信社]
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