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〔NY金〕反落=約9カ月ぶり安値(3日)

2021年3月3日

 【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利とドルの上昇に圧迫され、反落した。4月物の清算値(終値に相当)は前日比17.80ドル(1.03%)安の1オンス=1715.80ドルと、中心限月としては昨年6月上旬以来約9カ月ぶりの安値水準となった。  米長期金利の指標である10年物国債利回りはこの日、再び上昇に転じ、一時1.5%台に迫った。これがドル買いを支援し、早朝の外国為替市場でドル安・ユーロ高の流れが反転。この日発表された2月の米ADP民間就業者数と、2月の米サプライ管理協会(ISM)サービス業購買担当者景況指数(PMI)はいずれも市場予想を下回ったものの、金塊買いの材料にならず、相場は午前に一時1700ドルの節目を割り込んだ。  しかし、その後はドルが幾分売り戻され、米長期金利の上昇に歯止めがかかったことから、金塊は下げ幅を縮小。ただ、新型コロナウイルスワクチンの普及に伴う米景気の早期回復観測を背景に、安全資産としての金塊需要も乏しく、午後にかけてマイナス圏での取引が続いた。  金塊現物相場は午後1時31分現在、1オンス=1716.165ドル。

[時事通信社]
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