〔NY金〕反発=月間、四半期ではマイナス(31日)
2021年3月31日
【ニューヨーク時事】31日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利やドルの上昇一服を手掛かりに買い戻しが入り、反発した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比29.60ドル(1.76%)高の1オンス=1715.60ドル。ただ、月間では0.76%安、四半期では9.47%安となった。
月末、四半期末に絡む持ち高調整を目的とした取引などで、この日は米長期金利の上昇が一服。外国為替市場でもドルが主要通貨に対して軟化し、割安感の生じた金塊に買い戻しが入った。相場は午前の早い段階で1700ドルの節目を回復すると、午後にかけてジリ高で推移した。
朝方発表された3月の米経済指標はまずまず良好な内容。民間雇用サービス会社ADPがまとめた民間就業者数は市場予想には届かなかったものの、昨年9月以来の大幅な伸び。また、シカゴ景況指数(PMI)も2年8カ月ぶりの高水準となったが、バイデン大統領が行う成長戦略に関する演説に注目が集まり、市場の反応は乏しかった。
金塊現物相場は午後1時半現在、1オンス=1714.155ドル。
[時事通信社]
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