〔NY金〕小幅続伸、1789.70ドル(2日)
2022年8月2日
【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、小幅続伸した。米中の関係悪化が懸念される中、安全資産とされる金買いが先行したものの、ドル上昇に伴う割高感に押され、終盤に上げ幅を大きく縮小した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比2.00ドル(0.11%)高の1オンス=1789.70ドル。
ペロシ米下院議長の台湾訪問に対し、米中関係の先行きへの緊張感が高まっている。これを受けリスク回避姿勢が強まり、安全資産である金塊の買いが優勢となり、一時1805.00ドルの高値を付けた。一方、この日は米サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が、インフレ対応の終了には「ほど遠い」と発言するなど、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが相次ぎインフレへの警戒感を改めて示し、大幅利上げ観測が再燃。これが米長期金利の上昇と対ユーロなどでのドル買いを後押しし、金相場の重しとなった。
[時事通信社]
[時事通信社]
その他のニュース