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〔NY金〕急反発、1676.60ドル(4日)

2022年11月4日

 【ニューヨーク時事】週末4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル安などを背景に買われ、急反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比45.70ドル(2.80%)高の1オンス=1676.60ドル。金塊相場は週間で1.93%上昇した。  米労働省が4日に発表した10月の雇用統計では、非農業部門就業者数が前月から26万1000人増と、市場予想を上回った。半面、失業率が3.7%と0.2%ポイントの悪化。全体的に雇用情勢が緩やかに軟化していると受け止められたことから、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを緩和させる可能性が高まった、との見方が広がり、対ユーロでドル安が進行。ドル建てで取引される商品の割安感が生じ、金塊が買われた。  米国債市場では一時2年債の利回りが急上昇し、10年債の利回りを上回る場面があった。2年債と10年債の利回りの逆転はリセッション(景気後退)の兆候の一つとして注目されており、利回り逆転をきっかけに金に安全資産としての買いが入ったとの見方もあった。  ただ、パウエルFRB議長は2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で利上げ停止の議論は「次期尚早だ」とけん制発言。米金利の上昇余地は大きいとみられており、金塊相場の目先のトレンドは依然として下落基調とみる向きが多い。(了)

[時事通信社]
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