〔NY金〕反落、1809.60ドル=あと下げ幅縮小(2日)
2022年12月2日
【ニューヨーク時事】週末2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米雇用統計の発表を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げ継続への警戒感が再燃し、反落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比5.60ドル(0.31%)安の1オンス=1809.60ドル。
米労働省が朝方発表した11月の雇用統計によると、失業率は前月比横ばいの3.7%。非農業部門の就業者数は26万3000人増と、伸びは市場予想(20万人増=ロイター通信調べ)を上回った。平均時給の上昇幅も予想から上振れした。このため、市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めペースの減速観測がやや後退。米利上げ局面長期化への警戒感が再燃し、金利を生まない金の保有に伴う機会費用の損失に着目した売りが先行した。
ただ、相場は心理的な節目である1800ドルを下回る水準で値頃感による買いを集め、下げ幅を縮小。外国為替市場でドル高・ユーロ安の流れに歯止めがかかったことも、ドル建てで取引される金の売りを抑えた。
[時事通信社]
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