〔NY金〕5日ぶり反落、1840.60ドル(5日)
2023年1月5日
【ニューヨーク時事】5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米金利とドルの上昇を嫌気した売りが台頭し、5営業日ぶりに反落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比18.40ドル(0.99%)安の1オンス=1840.60ドル。
朝方発表された米雇用関連指標はいずれも堅調な内容。民間雇用サービス会社ADPがまとめた12月の非農業部門の就業者数は23万5000人増(市場予想は15万人増)、米労働省が集計した週間新規失業保険申請は20万4000件(同22万5000件)となった。
労働市場の逼迫(ひっぱく)が改めて示されたことを受け、市場では米利上げ局面が想定より長期化するとの見方が拡大。連邦準備制度理事会(FRB)が前日公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、年内に利下げに転じる可能性を否定したことや、地区連銀総裁らが利上げ継続がなお適切と発言したことも重なり、この日は米金利が一時大きく上昇した。また、外国為替市場ではドルが主要通貨に対して買い進まれため、利回りを生まず、海外勢にとり割高感の強まった金は利益確定の売りに圧迫された。(了)
[時事通信社]
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