〔NY金〕続伸、1877.80ドル(9日)
2023年1月9日
【ニューヨーク時事】週明け9日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドル下落に伴う割安感を受けた買いに支えられ、続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前週末比8.10ドル(0.43%)高の1オンス=1877.80ドル。
前週末6日に発表された昨年12月の米雇用統計では、平均時給の上昇率の鈍化が示された。さらに米サプライ管理協会(ISM)サービス業購買担当者景況指数(PMI)、製造業受注はいずれも市場予想を下回る低調な内容。一連の指標を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースの減速観測が台頭し、米長期金利が低下した。外国為替市場ではドルが対ユーロで下落し、ドル指数も低下したため、ドル建てで取引される金の割安感から買いが先行した。
ただ、金相場は一時1885ドル台まで上昇した後、頭重い展開。買い一巡後はポジション調整の売りに上げ幅を一部縮小した。10日のパウエルFRB議長による討論会での発言に注目が集まっているほか、12日に米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、警戒感が広がった。(了)
[時事通信社]
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