〔NY金〕4日ぶり反落、1840.50ドル(2日)
2023年3月2日
【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、堅調な米雇用指標を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ局面が長期化するとの見方が強まったことから売られ、4営業日ぶりに反落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比4.90ドル(0.27%)安の1オンス=1840.50ドル。
米労働省がこの日の朝方発表した週間新規失業保険申請件数は19万件と、2週連続で改善し、市場予想(ロイター通信調べ)の19万5000件よりも良好な内容となった。これを受けて、FRBによる金融引き締めが長期化するとの観測が改めて強まり、米長期金利が上昇。金利を生まない資産である金の魅力が薄れた。また、対ユーロでのドル高もドル建てで取引される金の割高感につながり、金の圧迫要因となった。
キトコのアナリスト、ジム・ワイコフ氏によると、当初の上値抵抗線は1852.50ドルで、これを上回ると1856.40ドル。また下値支持線は1829.60ドルで、次が1820ドルになるという。(了)
[時事通信社]
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