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〔NY金〕反発、1854.60ドル=週間では2%超高、5週ぶりプラス(3日)

2023年3月3日

 【ニューヨーク時事】週末3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米金利やドル指数の上昇一服を手掛かりとした買いに反発した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比14.10ドル(0.77%)高の1オンス=1854.60ドル。週間では2.06%上昇し、5週ぶりにプラスに転じた。  前日発表された堅調な米雇用関連指標をきっかけとした米金利やドル指数の上昇が一服。これが金の買い材料となり、相場は朝方にかけてジリ高で推移した。  米サプライ管理協会(ISM)が午前に発表した2月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)は55.1と、市場予想(54.5=ロイター通信調べ)を上回る良好な内容。景気の底堅さが確認されたとして、金は一時10ドル近く上げ幅を縮小した。  しかし、この日は中国のサービス業PMIも6カ月ぶりの高水準を記録。新型コロナウイルス感染対策の緩和を機に急速に景気が上向いており、同国の金需要増加期待が支えとなって相場はあと持ち直した。  今後の米利上げペースを占う上で、市場は10日発表の雇用統計や14日発表の消費者物価指数(CPI)に注目。それまでは手掛かり材料難で、レンジ内取引が続くとの指摘も聞かれた。(了)

[時事通信社]
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