〔NY金〕反発、2000.40ドル=約1年ぶり高値(3日)
2023年4月3日
【ニューヨーク時事】週明け3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドルの軟調や米金利の低下が支えとなり、反発した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は、前週末比14.20ドル(0.71%)高の1オンス=2000.40ドル。中心限月が清算値ベースで2000ドルの大台を回復するのは、2022年3月10日以来、約1年ぶり。
相場は2日深夜、一時1965.90ドルまで下落。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」による予想外の追加減産表明を受け、油価上昇に伴うインフレ圧力を軽減するため、各国の中央銀行が政策金利の引き上げに動くとの観測が重しとなった。
しかし、この流れは朝方にかけて反転。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ停止時期が近づいているとの見方を背景に、ドルが売り戻されたことが買い手掛かりとなった。また、米サプライ管理協会(ISM)が午前に発表した3月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が約3年ぶりの低水準に落ち込み、米金利が低下したことも利回りを生まない金を買う動きを後押し。相場は心理的な節目の2000ドルを抜き、終盤まで高値圏を維持した。(了)
[時事通信社]
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