〔NY金〕3日ぶり反落、2035.60ドル(5日)
2023年4月5日
【ニューヨーク時事】5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米景気後退懸念の強まりを背景に、3営業日ぶりに反落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比2.60ドル(0.13%)安の1オンス=2035.60ドル。
米民間雇用サービス会社ADPが朝方に発表した3月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は前月比14万5000人増となり、市場予想を下回った。また米サプライ管理協会(ISM)が発表した3月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は51.2となり、前月から3.9ポイント低下した。前日発表の2月の雇用動態調査(JOLTS)に続き弱めの経済指標が相次いだことで、リセッション(景気後退)懸念が拡大。午前は安全資産とされる金の買いが優勢だった。ただ、前日までの続伸の後を受け、上値では利益確定の売りが出て、値を消した。
市場参加者は週末7日に発表される3月の雇用統計に注目。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策の手掛かりを得たいとの思惑から積極的な商いは手控えられ、下値は限定的だった。(了)
[時事通信社]
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