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〔NY金〕3日ぶり反落、1992.20ドル(1日)

2023年5月1日

 【ニューヨーク時事】週明け1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、市場予想を上回る米経済指標の発表を受けた米金利やドルの上昇に圧迫され、3営業日ぶりに反落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前週末比6.90ドル(0.35%)安の1オンス=1992.20ドル。  朝方は買いが先行。多額の預金流出が判明し、経営不安が再燃していた米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行がこの日破綻し、資産の大部分を大手行JPモルガン・チェースが引き継ぐことが決まった。米銀の破綻は3月以降、3行目。この報を受け、安全資産としての金需要が高まり、相場は一時2015ドル付近まで上昇した。  しかし、米サプライ管理協会(ISM)が午前に4月の製造業購買担当者景況指数(PMI)を発表すると、流れは反転。同指数は47.1と、景況拡大と縮小の分岐点である50に届かなかったものの、前月実績および市場予想を上回った。これが米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ決定を後押しする内容と受け止められ、米金利とドル指数が上昇。利回りを生まない金は割高感も重しとなって売られ、2000ドル割れの水準に押し戻された。(了)

[時事通信社]
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