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〔NY金〕4日ぶり反落、2024.80ドル=週間では1.29%高(5日)

2023年5月5日

 【ニューヨーク時事】週末5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、予想を上回る内容の米雇用統計の発表を受けて米早期利下げ観測が後退する中、4日ぶりに反落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は、前日比30.90ドル(1.50%)安の1オンス=2024.80ドル。  一方週間では、米連邦債務上限問題や銀行不安を背景とした米長期金利の低下やドル安が追い風となり、25.70ドル(1.29%)高となった。  米労働省が朝方発表した4月の雇用統計によると、失業率は3.4%と前月から0.1ポイント改善。景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比25万3000人増と、市場予想(18万人増=ロイター通信調べ)を上回った。平均時給の伸びも予想から上振れし、米労働市場の過熱感の根強さを示唆した。このため、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期利下げに踏み切るとの見方が弱まった。米長期金利の上昇局面では、金利を生まない資産である金に一段の売り圧力が加わり、相場は一時2007ドル近辺まで下落した。  外国為替市場では雇用統計発表直後にドル高・ユーロ安が進行。ドル建てで取引される金の割高感に伴う売りの流れがいったん強まったが、ドルが再び軟化するにつれ下落幅を一部縮小した。(了)

[時事通信社]
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