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〔NY金〕反発、1974.30ドル(5日)

2023年6月5日

 【ニューヨーク時事】週明け5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米サービス業景況感の悪化を眺めて安全資産としての買いが集まり、反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前週末比4.70ドル(0.24%)高の1オンス=1974.30ドル。  前週末2日発表の米雇用統計が堅調な内容だったほか、3日にはバイデン米大統領の署名を経て「債務上限」の効力停止などに関する法案が成立。米史上初のデフォルト(債務不履行)は瀬戸際で回避された。これを受け、安全資産とされる金を手じまう売りが先行し、相場は朝方にかけてマイナス圏で推移した。  しかし、米サプライ管理協会(ISM)が午前に発表したサービス業購買担当者景況指数(PMI)は50.3と、市場予想に反して低下。景況拡大と縮小の分岐点である50は上回ったものの、5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。これをきっかけに米景気の先行きに対する警戒感が強まり、金相場はプラス圏に浮上。米連邦準備制度理事会(FRB)が昨年3月以降の急激な金融引き締めの効果を見極めるため、今月13~14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げをいったん見送るとの観測も、利回りを生まない金への資金流入を後押しした。(了)

[時事通信社]
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