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〔NY金〕4日ぶり反落、1947.70ドル(20日)

2023年6月20日

 【ニューヨーク時事】連休明け20日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、堅調な米住宅関連指標や追加利上げ観測などを背景に売りが膨らみ、4営業日ぶりに反落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前週末比23.50ドル(1.19%)安の1オンス=1947.70ドル。  米商務省が朝方発表した5月の住宅着工件数は前月比21.7%増の163万1000戸と、市場予想(ロイター通信調べ)の140万5000戸を大幅に上回った。前月(2.9%減=改定済み)からプラスに反転。米住宅市場で旺盛な需要が示され、連邦準備制度理事会(FRB)が7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げに動くとの観測が補強された形となった。一方で、FRBが年内、利下げに踏み切るとの見方は後退しており、利子の付かない資産である金の売りが先行。相場は一時1940ドル近辺まで下落した。  外国為替市場で、ドル売り・ユーロ買いの流れに一服感が出たことも、ドル建てで取引される金の弱地合いにつながった。  売り一巡後は安値圏で浮動。市場の関心は、パウエルFRB議長による21日の議会証言に向いており、今後の金融政策について手掛かりを得たいとの思惑から見送りムードも広がっているため、押し目買いは限定的だった。(了)

[時事通信社]
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