〔NY金〕ほぼ横ばい、1929.50ドル(3日)
2023年7月3日
【ニューヨーク時事】週明け3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ほぼ横ばい。米金利とドル指数の低下を眺めて買いが先行したものの、祝日休場を前に上げ幅の大半を削った。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前週末比0.10ドル(0.01%)高の1オンス=1929.50ドル。
朝方発表された米経済指標はやや低調。S&Pグローバルがまとめた6月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)確報値と、米サプライ管理協会(ISM)の6月製造業PMIは、そろって前月実績を下回った。
これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が最新の予測として示している年内2回の利上げ観測が後退し、米長期金利とドル指数が低下。独米両国の2年債利回りが10年債利回りを上回る「逆イールド」幅が一段と拡大し、急激な金融引き締めによるリセッション(景気後退)入りへの懸念もくすぶり、安全資産としての金買いを支援した。
ただ、翌4日は独立記念日に伴い、米金融市場は休場。5日には連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月13~14開催分)の公表が予定されており、今後の金融政策に関する手掛かりを探りたいとの思惑などから、徐々に買いが細る展開となった。(了)
[時事通信社]
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