〔NY金〕反落、1978.80ドル(1日)
2023年8月1日
【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドル高や米長期金利の上昇を背景に売りが優勢となり、反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比30.40ドル(1.51%)安の1オンス=1978.80ドル。
相場は前日、中心限月の清算値ベースで5月15日以来2カ月半ぶりに2000ドルを回復。大台乗せに伴う達成感に加え、この日は外国為替市場でドル高・ユーロ安地合いとなり、ドル建てで取引される金などの商品に割高感が生じたため、売りが促された。米長期金利の上昇も利子の付かない金の下押し要因。
米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する上で判断材料として重視する米雇用統計の発表を4日に控え、利益確定や持ち高調整に動く向きも見られた。市場参加者の間では、今後インフレ鈍化を裏付ける指標発表が続けば、FRBは9月の金融政策会合で利上げを見送るとの観測が広がっている。相場の先高観は根強いものの、当面はレンジ内で推移する見通しという。(了)
[時事通信社]
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