〔NY金〕反落、1952.60ドル(5日)
2023年9月5日
【ニューヨーク時事】連休明け5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドル高や米長期金利の上昇が嫌気され、反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比14.50ドル(0.74%)安の1オンス=1952.60ドル。
財新・S&Pグローバルが5日発表した8月の中国サービス部門購買担当者景況指数(PMI)が51.8と7月(54.1)から低下。8カ月ぶりの低水準となったことで、金の消費大国である中国の景気回復が遅れているとの見方が改めて強まった。欧州の景気懸念もあり、外国為替市場では主要通貨に対してドル高が進行。ドル建てで取引される金の割高感から、売りが強まった。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事はこの日のテレビインタビューで、政策運営に関して「慎重に進めることができる」と述べた。将来の追加利上げの可能性を排除しない発言を受け、長期金利は高水準を維持した。
市場では、今後のFRBの金融政策の行方を占おうと、7日のウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁の講演などFRB高官の発言に関心が集まっている。(了)
[時事通信社]
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