〔NY金〕10日ぶり反発、1845.20ドル=週間では1%超安(6日)
2023年10月6日
【ニューヨーク時事】週末6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米賃金インフレの落ち着きを示唆する雇用統計の発表を好感した買いが入り、10営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比13.40ドル(0.73%)高の1オンス=1845.20ドル。週間では1.12%下落した。
米労働省が朝方発表した9月の雇用統計によると、景気動向を反映する非農業部門の就業者数は前月比33万6000人増加。伸びは市場予想の約2倍に当たる大きさとなったほか、過去2カ月分の就業者数も上方修正された。
これを受け、連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め局面が長引くとの観測が強まり、米金利が再び上昇。長期金利の指標である10年物国債利回りは一時4.9%台に迫った。また、対主要通貨でドル買いが加速したことも逆風となり、金相場は一時1823.50ドル付近まで下落した。
しかし、雇用統計の消化が進むにつれ、相場の流れは反転。失業率が横ばいの3.8%にとどまったことや、平均時給の伸びが前月に続いて鈍化したことが見直され、あと金を買い戻す動きが台頭した。
[時事通信社]
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