〔NY金〕小幅続落、1987.50ドル=FOMC結果発表後もマイナス(1日)
2023年11月1日
【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控えて様子見ムードが広がる中、小幅続落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比6.80ドル(0.34%)安の1オンス=1987.50ドル。
市場は、FRBが今回の連邦公開市場委員会(FOMC)で2会合連続で政策金利を据え置くことをほぼ織り込み済み。取引時間中にはパウエルFRB議長の会合後の記者会見で、金融政策の方向性に関する発言が注視されており、ひとまず利益確定の売りが先行した。ただ、下値は限定的。イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘激化が続き、中東情勢を巡る地政学リスクの高まりを背景とした「安全資産」としての金需要は依然根強かった。
清算値の算出後、FRBは予想通り2会合連続の金利据え置きを決定。ただ、パウエルFRB議長が会見で「政策スタンスは十分に景気抑制的な水準と確信できない」と述べたことから、金融引き締め局面の長期化懸念が改めて浮上。利子の付かない金の重しとなり、相場は時間外取引で若干下げ幅を広げる場面もあった。(了)
[時事通信社]
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