〔NY金〕3日ぶり反発、1993.50ドル(2日)
2023年11月2日
【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米金利とドル指数の低下を手掛かりに買い戻しが入り、3営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比6.00ドル(0.30%)高の1オンス=1993.50ドル。
米連邦準備制度理事会(FRB)は前日まで開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、大方の予想通り、2会合連続での政策金利据え置きを決定。声明はほぼ前回内容を踏襲したが、景気の重荷になる要因として新たに金融条件の厳格化に言及したことなどを踏まえ、市場では利上げ局面が終了した可能性が高いとの見方が拡大した。
これを受け、この日は米金利とドル指数が大きく低下。割安感などから金は買い戻され、相場は堅調に推移した。米労働省が朝方発表した新規失業保険申請(10月28日までの1週間)が市場予想に反して増加し、7週ぶりの高水準となったことも、労働需給緩和の兆しと受け止められた。
ただ、翌3日に10月の米雇用統計の発表を控えた警戒感から、取引中盤以降は上げ幅を縮小。ロイター通信が事前に実施した市場調査によると、非農業部門の就業者数は前月比18万人増と、前月(33万6000人増)を大きく下回る伸びにとどまったとみられている。
[時事通信社]
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