〔NY金〕続落、2036.30ドル(5日)
2023年12月5日
【ニューヨーク時事】5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル高を背景に、続落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比5.90ドル(0.29%)安の1オンス=2036.30ドル。
この日の外国為替市場では対ユーロでドルが上昇。ドル建てで取引される商品の割高感が意識され、金は売りが優勢となった。前日に続き、前週末に清算値ベースで約3年4カ月ぶりの史上最高値を更新したことを背景とした利益確定の売りが出た面もあった。
米サプライ管理協会(ISM)が午前発表した11月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)は52.7となり、前月から0.9ポイント上昇。市場予想(52.0=ロイター通信調べ)も上回った。一方、米労働省が発表した10月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人数は前月比61万7000件減の873万3000件となり、2カ月連続の減少となったほか、市場予想(930万件)も下回った。また、9月分も下方修正された。両指標では米景気の底堅さが示唆される一方、労働市場の落ち着きが示されるなど強弱まちまちの内容となったが、発表後、相場は売りで反応した。
ただ、米早期利下げ観測の拡大などを背景に米長期金利が低下。相場の下支え要因となった。(了)
[時事通信社]
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