〔NY金〕反発、2050.00ドル(4日)
2024年1月4日
【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドルの軟調に伴う割安感などを支えに買いが入り、反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比7.20ドル(0.35%)高の1オンス=2050.00ドル。
前日の清算値確定後、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した2023年12月12、13両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、参加者らは政策金利が今回の利上げ局面の「ピーク近辺」にあるとの見解で一致。24年内の利下げは「適切」との意見が大半を占めていたことが明らかになった。これが利子の付かない資産である金への資金流入を促し、相場は早朝にかけて堅調に推移した。
しかし、4日朝に民間雇用サービス会社ADPが発表した23年12月の就業者数の伸びは市場予想を上回った。また、米労働省が発表した週間新規失業保険申請件数は3週ぶりに減少。労働市場の底堅さを示唆する両統計の結果を受け、相場は一時、前日清算値付近に押し下げられた。
その後は、米金利の上昇が重しとなる一方、ドルの軟調に伴う割安感を支えに買いがやや優勢となった。この先の金融政策決定に影響する重要指標として、市場は週末5日に発表される米雇用統計に注目している。
[時事通信社]
[時事通信社]
その他のニュース