〔NY金〕ほぼ横ばい、2049.80ドル(5日)
2024年1月5日
【ニューヨーク時事】週末5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、強弱まちまちの米経済指標を受けて売り買いが交錯し、ほぼ横ばいとなった。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比0.20ドル(0.01%)安の1オンス=2049.80ドル。
米労働省が朝方発表した昨年12月の雇用統計で、非農業部門の就業者数は前月比21万6000人増と、伸びは11月の17万3000人増(改定値)から拡大。市場予想(17万人増)も上回り、米労働市場の底堅さが再確認された。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げに踏み切るとの観測が幾分後退。米長期金利が上昇し、金利を生まない資産である金はいったんは売りが優勢となっていた。
ただ、米サプライ管理協会(ISM)がその後発表した昨年12月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は50.6と、前月から2.1ポイント低下。市場予想(52.6=ロイター通信調べ)も下回った。米景気減速を示唆する内容だったことを受け、米長期金利が一時低下。対ユーロでドルが下落した場面では金の買い戻しもみられ、相場は下げ幅を縮小した。(了)
[時事通信社]
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