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〔NY金〕反落、2053.70ドル(2日)

2024年2月2日

 【ニューヨーク時事】週末2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、堅調な米雇用統計を受けたドル高や米長期金利の上昇を背景に売りが膨らみ、反落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比17.40ドル(0.84%)安の1オンス=2053.70ドル。  米労働省が朝方発表した1月の雇用統計によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比35万3000人増加。伸びは昨年12月(33万3000人増=改定)から拡大し、市場予想(18万人増=ロイター通信調べ)も大きく上回った。米労働市場の堅調さを確認する内容から、3月利下げ開始への期待が後退。ドルが対ユーロで急伸したため、ドル建てで取引される金の割高感を嫌気した売りが膨らみ、相場は一時2040ドル台まで下落した。米長期金利の指標である10年債利回りが再び4%台に上昇し、利子の付かない金の投資妙味が薄れたことも下押し圧力を強めた。  CMEグループのフェドウオッチでは、3月の利下げ確率が約2割、5月が約7割と、いずれも雇用統計発表前の水準から低下した。一部の市場関係者は相場見通しについて、下値余地があるかどうか当面注視する必要があると指摘した。(了)

[時事通信社]
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