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〔NY金〕再び最高値更新、2126.30ドル(4日)

2024年3月4日

 【ニューヨーク時事】週明け4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による6月利下げ開始への期待を背景に買い進まれ、3営業日続伸した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前週末比30.60ドル(1.46%)高の1オンス=2126.30ドルと、中心限月の清算値ベースで2営業日連続で史上最高値を更新した。  前週公表された製造業購買担当者景況感指数(PMI)や消費者景況感指数など一連の米経済指標は、おおむね弱めの内容となった。これを受けて、米景気が軟着陸を果たし、FRBが早期に利下げを開始するとの期待が台頭。高金利環境が長引くとの警戒感和らぐ中、利子の付かない資産である金の買いの流れが継続した。相場は朝方にまとまった買いが入り、一気に40ドル近くレンジを切り上げた。  CMEグループのフェドウオッチによると、市場はFRBが6月までに利下げを開始する可能性を7割弱程度織り込んでいる。金融政策の手掛かりを得ようと、市場の関心は6~7日に行われるパウエルFRB議長の議会証言に向いている。  外国為替市場でのドル安・ユーロ高基調がドル建てで取引される金の投資妙味につながり、買いが入った。  一部の市場関係者は、中東をはじめとする世界の地政学的な緊張の高まりが投資家の空売り意欲を抑え、押し目での買いを促していると指摘した。

[時事通信社]
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