〔NY金〕4日続伸、2141.90ドル=連日の最高値更新(5日)
2024年3月5日
【ニューヨーク時事】5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米利下げ期待が広がる中を、4営業日続伸した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比15.60ドル(0.73%)高の1オンス=2141.90ドルと、中心限月の清算値ベースで3営業日連続で史上最高値を更新した。 米サプライ管理協会(ISM)が午前発表した2月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は52.6となり、前月から0.8ポイント低下。市場予想(53.0=ロイター通信調べ)も下回った。これを受け、前週に発表された弱めの米経済指標などを背景に台頭していた米早期利下げ期待が拡大。米長期金利の低下を眺めて、金利を生まない資産である金に買いが入った。対ユーロでドルが軟化し、ドル建て商品の割高感が後退したことも相場を支援した。 中東情勢を巡る地政学リスクの高まりを警戒した安全資産としての金需要も引き続き買い材料視されているもよう。市場参加者の間では、相場は今年の第2四半期に2300ドルを上回る水準まで上昇する可能性があるとの見方も聞かれた。 一方、6、7両日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による上下両院での議会証言を控えているほか、8日には2月の米雇用統計の発表が予定されており、様子見ムードも漂っていた。(了)
[時事通信社]
[時事通信社]
その他のニュース