〔NY金〕5日続伸、2158.20ドル=4日連続で最高値更新(6日)
2024年3月6日
【ニューヨーク時事】6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受けて利下げ期待が一段と拡大し、5営業日続伸した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比16.30ドル(0.76%)高の1オンス=2158.20ドルと、4営業日連続で史上最高値を塗り替えた。
パウエルFRB議長はこの日午前、下院金融サービス委員会で金融政策について証言した。利下げの時期について、パウエル氏は、従来通り経済指標次第と説明。ただ、インフレの低下を踏まえると「今年のある時点で」開始が適切になるとの見通しを明らかにした。
これを受け、米金利とドル指数が低下。利子を生まず、ドル建てで取引される金塊の投資妙味が増したことから、相場はプラス圏に浮上し、一時2160ドル付近まで上昇した。CMEグループのフェドウオッチによると、市場が織り込む6月会合での利下げ確率は約7割となっている。
インフレとともに重視されている雇用関連指標も、労働市場の軟化を示唆する内容だった。朝方、民間雇用サービス会社ADPが集計した2月の民間就業者数は前月比14万人増。労働省がまとめた1月の求人数は前月比2万6000件減の886万3000件となり、ともに市場予想(ロイター通信調べ)を小幅に下回った。(了)
[時事通信社]
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