〔NY金〕続伸、2257.10ドル=連日の最高値(1日)
2024年4月1日
【ニューヨーク時事】週明け1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が年央にも利下げを開始するとの観測を背景に、続伸した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前営業日比18.70ドル(0.84%)高の1オンス=2257.10ドルと、前営業日に続いて清算値ベースでの史上最高値を更新した。
米商務省が3月29日に発表した2月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同期比2.5%上昇と、前月(2.4%上昇)を上回った。ただ、価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は前年同期比2.8%上昇と前年からやや減速。これを受けて、パウエルFRB議長は「ほぼ予想通り」との認識を表明したほか、目標の2%に向かって「インフレは鈍化していく」と明言したことで、市場ではFRBが年央にも政策金利の引き下げを開始するとの期待が高まり、金の投資妙味が増した。
また、財新/S&Pグローバルが1日発表した3月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)は1年1カ月ぶりの高水準をつけたほか、中国国家統計局が先月31日に発表した3月の製造業PMIは50.8と好不況の分かれ目である50を半年ぶりに上回った。中国の景気回復が金の需要拡大につながるとの見方が台頭したことも相場を押し上げた。
[時事通信社]
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