〔NY金〕続伸、2315.00ドル=連日の最高値(3日)
2024年4月3日
【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が改めて年内の利下げ開始に言及したことを好感した買いに、続伸した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比33.20ドル(1.45%)高の1オンス=2315.00ドルと、中心限月の清算値ベースとして5営業日連続で史上最高値を更新。初めて2300ドルの大台に乗せた。
パウエル氏はこの日、インフレ動向について「時にはスムーズではないながらも、低下している」という見解を示し、経済動向が予想通りなら「今年のある時点での利下げ開始が適切と見込んでいる」と明言した。これを受けて、年内の利下げの可能性が改めて意識され、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行。ドル建てで取引される金の割安感に着目した買いが活発化した。
イスラエルが発射したとみられるミサイルが、イランの在シリア大使館敷地内に撃ち込まれたことをきっかけに、イスラエルとイランの対立が一段と先鋭化するとの懸念が高まっていることも、「安全資産」としての金を買い求める動きにつながった。
5日には米雇用統計が発表される。雇用情勢はFRBの政策判断の重要な要素となっており、市場の注目が集まっている。(了)
[時事通信社]
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