〔NY金〕反落、2309.60ドル(2日)
2024年5月2日
【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、翌3日発表の米雇用統計を控えたポジション調整の売りに、反落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比1.40ドル(0.06%)安の1オンス=2309.60ドル。
米連邦準備制度理事会(FRB)は前日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、6会合連続の政策金利据え置きを決定した。声明ではインフレ鈍化について「ここ数カ月、一段の進展はみられない」と言及。インフレ圧力の根強さが意識され、金利の付かない金相場の弱材料となった。この日の外国為替市場でドルが対ユーロで上昇したことも、ドル建てで取引される金の圧迫要因となった。
ただパウエルFRB議長は、次の政策変更が「利上げの公算は小さい」とも述べ、警戒されていたほどタカ派ではなかったことから、下値も限定的だった。市場の関心は、3日に発表される4月の米雇用統計に移っており、積極的な商いは控えられた。(了)
[時事通信社]
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