〔NY金〕続落、2308.60ドル=週間では1.64%安(3日)
2024年5月3日
【ニューヨーク時事】週末3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、市場予想を下回った米雇用統計を受けていったん上昇したものの、その後は利益確定の売りが台頭し、続落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比1.00ドル(0.04%)安の1オンス=2308.60ドル。週間では1.64%安だった。
米労働省が3日発表した4月の雇用統計(季節調整済み)で、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比17万5000人増だった。伸びは前月から縮小したほか、市場予想も下回った。勢いが鈍化したことが示唆されたことから、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)による政策金利引き下げに対する期待が再燃。発表直後の金相場は一時2330ドル付近まで上伸した。外国為替市場でドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される金の割安感が意識されたことも、支援要因となった。
ただ上値では利益確定の売りが出て、終盤にかけてマイナス圏に沈んだ。
市場では、アジア勢が改めて買いを強めなければ、一段の下値を試す可能性もあるとの声が聞かれた。(了)
[時事通信社]
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