〔NY金〕3日ぶり反発、2331.20ドル(6日)
2024年5月6日
【ニューヨーク時事】週明け6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、前週に発表された雇用統計を背景に、対ユーロでのドル売りが優勢となったことから、3営業日ぶりに反発した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前週末比22.60ドル(0.98%)高の1オンス=2331.20ドル。
前週末に発表された4月の雇用統計は、非農業部門就業者数の伸びが前月から大きく縮小したほか、平均時給の伸びも前月から減速するなど、全体的に労働市場の勢いが鈍化していることを示唆する内容だった。これを受けて、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも利下げ開始を実施するとの観測が再燃。外国為替市場では、対ユーロでのドル売りが先行したことから、ドル建てで取引される金の割安感が意識され、相場は終日堅調に推移した。
またイスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファ東部の一部住民に退避を勧告した。イスラエルのネタニヤフ政権は、ラファをイスラム組織ハマスの「最後の拠点」と見なし、地上侵攻を行う構えを崩していない。中東情勢の先行き不安から、「リスク回避」としての金の需要が高まり、相場を支援した。最終盤には、ハマスがイスラエルとの休戦案に同意したと伝わったものの、相場の反応は限定的だった。
[時事通信社]
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