〔NY金〕反発、2369.30ドル(3日)
2024年6月3日
【ニューヨーク時事】週明け3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米製造業購買担当者景況指数(PMI)の悪化で長期金利が低下したことを背景に買いが入り、反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前週末比23.50ドル(1.00%)高の1オンス=2369.30ドル。
米サプライ管理協会(ISM)が3日発表した5月の米製造業PMIは48.7と、前月から低下したほか、市場予想(ロイター通信調べ)の49.6を下回った。これを受けて、年内の利下げの可能性が再び意識され、米長期金利が低下。金利を生まない資産である金に買いが入った。また、対ユーロでのドル安もドル建てで取引される商品の割安感につながり、金相場を支えた。
ただ、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官がここ最近、利下げ実施に慎重な考えを相次いで示しており、2400ドルの心理的な節目を前に上値が重い展開となった。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は3日までに英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、政策金利は「長期にわたり」現行水準に据え置かれるべきだと発言した。(了)
[時事通信社]
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