〔NY金〕反落、2347.40ドル(4日)
2024年6月4日
【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル高を背景に、反落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比21.90ドル(0.92%)安の1オンス=2347.40ドル。
外国為替市場でドルがユーロに対して上昇し、割高感の生じた金を売る動きが優勢となった。
一方、米労働省がこの日発表した4月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人数は、前月比29万6000件減の805万9000件となり、市場予想の835万5000人を下回ったほか、2カ月連続の減少となった。雇用情勢の先行きに懸念が広がり、米長期金利が低下。金利を生まない資産である金の投資妙味が増し、下げ幅を縮小する場面もあった。
目先の注目材料は、週末7日に発表される5月の米雇用統計。アナリストの間では、統計が弱い内容であれば、金相場の短期的な上昇につながり、強い内容であれば相場に圧力がかかるとの声も聞かれた。
市場は、世界第2位の金消費国であるインドの総選挙の結果にも注目。同国は婚礼シーズンのさなかで、選挙に伴い抑制された需要が、反動で伸びる可能性があると予想する向きもあった。(了)
[時事通信社]
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