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〔NY金〕反発、2375.50ドル=2週間ぶり高値(5日)

2024年6月5日

 【ニューヨーク時事】5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米雇用関連指標が予想を下回ったことや米長期金利の低下などを背景に買い進まれ、反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比28.10ドル(1.20%)高の1オンス=2375.50ドル。これは中心限月ベースで5月下旬以来約2週間ぶりの高値水準。  米民間雇用サービス会社ADPが午前発表した5月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は、前月比15万2000人増と、増加幅は市場予想(ロイター通信調べ)の17万5000人増を下回った。労働需給の軟化の兆しが示されたとの見方から、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの観測が改めて浮上。米雇用統計の発表を週末7日に控え、米長期金利の指標である10年債利回りが一段と低下したため、利子の付かない資産である金の投資妙味が増し、買い地合いが強まった。  各国の中央銀行が引き続き金塊を積極的に購入していることも相場の支援要因。産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が5日までに公表したリポートによると、4月の世界の中銀による金の純購入量は33トン。トルコ、カザフスタン、インドなど8カ国の中銀が金1トン以上を購入した。このうち、トルコ中銀が最大の8トンを購入。中国人民銀行は購入ペースが大幅に減速しており、2トン未満にとどまった。

[時事通信社]
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